タバコは身体に良くないって分かっているけど・・・
タバコ代が値上がる度にやめようって思っているけど・・・

禁煙しよう!と心に決めたのに、結局タバコを吸ってしまったという経験、喫煙者なら何度かあるのではないでしょうか?

今回は禁煙チャレンジのきっかけに「タバコの怖さ」について産業医の先生に聞いてみました。

禁煙する予定のない方も、これを機に今一度自分の身体について考えてみませんか?

 

タバコの主な成分と身体にもたらす影響

タバコは複数の有害物質でできています。特に有名な有害物質は以下2点です。

 icon-caret-right ニコチン
血管を痛め、動脈硬化を引き起こします。
喫煙者の中で心筋梗塞や脳梗塞を発症する割合が格段に高いのはニコチンの影響です。   

 icon-caret-right タール
粘着性のある発がん性物質で、人体に入ると肺が黒くなり、肺がんのリスクを高めます。

これ以外にも、喫煙すると身体の中で活性酸素が増えます。活性酸素は老化を早める他にも、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を大幅に悪化させる働きがありますので、持病のある方で喫煙している方は絶対に禁煙してください。

また、喫煙は味覚を麻痺させます。喫煙者は非喫煙者と比べると30%程度しか美味しさを感じられませんので、口寂しさと相まってか、禁煙するとつい食べ過ぎて太ってしまうという話は納得できますね。

 

つらい「息切れ」 正常な呼吸ができなくなる!

タバコのパッケージには「肺がん、心筋梗塞、脳卒中に影響する」という警告文章が書かれていますが、これらの病気以外で近年増加している「タバコ病」をご存知ですか?

COPD (Chronic Obstructive Pulmonary Disease) とは?

日本語では「慢性閉塞性肺疾患」といいます。肺の奥にある肺胞にタバコの有害物質が及ぶと、炎症が起きて肺胞の壁が崩壊します。崩壊した肺胞では、吸った空気をうまく吐き出せず、新しい空気を吸う事ができなくなります。
よって、息切れを起こしたり、酸素不足を引き起こします。

この病気になると、普通に生活していても酸素の薄い高山で生活しているように感じたり、重度の場合は水中で生活しているかのような息苦しさを感じます。

なお、タバコで一度壊れてしまった肺胞は元に戻りません。このまま喫煙を続けていると、いずれは自力で呼吸することができなくなり、酸素吸入器が手放せない!!なんてことになるかもしれません。

 

禁煙しよう!とまず思ったら

タバコは薬物と同じ強い中毒性をもっていますので、どんなに強い意志を持っている人でも禁煙中にタバコが吸いたくなります。中には禁煙成功から10~20年以上経っても喫煙する夢を見る!なんて人もいるくらいです。

また、禁煙中に喫煙してしまうきっかけ第一位は、「喫煙者とのお酒の席」だそうですが、お付き合いもあるので、なかなか断るわけにはいきませんよね。

産業医の先生曰く、禁煙を本当に望むなら自分の意思も大事ですが「禁煙外来」がおススメとの事。

禁煙外来では数ヶ月の期間にわたって通院と投薬を行います。現在は健康保険を使って禁煙治療が受けられるようになりましたので、数ヶ月分のタバコ代と比較すると治療費のほうが安い!なんてことも。ちなみに生涯吸うタバコ代と比較したら断然安いのは一目瞭然ですね。

この記事を最後まで読んだあなた、今日から人生最後の禁煙治療をはじめてみませんか?

TOP
TOP