松山事務所の岩名です。
モバイルアプリ開発がやりたくて、個人的に興味があったFlutterを勉強し始めました。
今回は入門ということで、Windows10への環境構築について書いていこうと思います。
Flutterとは
Googleが開発したオープンソースのモバイルUIフレームワークで、
Dartという言語を使って開発していきます。
「Hot Reload」という仕組みによって、
コードの変更をアプリへ即時反映してくれるので、開発効率が良いです。
また、全て独自のUIを使用する為、
プラットフォーム間で差異が少ないなど、
他にはない特徴を持っており、最近注目を集めているようです。
Flutterの開発では、AndroidStudioまたはIntelliJまたはVSCodeを使用します。
私のPCにはAndroidStudioとVSCodeがインストールされてました。
もしインストールされていない方は事前に入れておいてください。
構築手順
1.Flutter SDKのダウンロード
Flutterの公式サイトから下記のzipファイルをダウンロードし、好きな場所に解凍します。
flutter_windows_v0.7.3-beta.zip
※Flutterのリポジトリからcloneでも可。
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git clone -b beta https://github.com/flutter/flutter.git
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2.PATHを通す
環境変数(Path変数)にflutter/bin
までのパスを追加します。
⇒ 解凍したフォルダ内にあるflutter_console.bat
を実行することで、Pathが通った状態でコンソールが立ち上がるので、
ちょっと触ってみる程度なら、環境変数に追加しなくても良いかもしれません。
3.依存関係のチェック
下記コマンドを実行することで、
flutterを使うにあたって必要な環境が整っているかどうかをチェックし、レポートを表示くれるようです。
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flutter doctor
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実行した結果、私の環境では下記のようになりました。
「!」「X」が出ているものを一つずつ解決していきます。
■ライセンスの警告
上記はライセンスの問題で、メッセージに書かれている下記コマンドを実行します。
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flutter doctor --android-licenses
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色々と聞かれるかと思いますが、全て「y」を入力します。
※ちょっと調べてみたところ、下記のコマンドでも大丈夫みたいです。
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cd C:\Users\%user%\AppData\Local\Android\Sdk\tools\bin
sdkmanager --licenses
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■プラグインの警告
上記はAndroidStudioに「Flutter」と「Dart」のプラグインがインストールされていないと言っているので、
プラグインを入れれば問題ありません。
プラグインはAndroidStudioを起動し、
File > Settings… > Pluginsから「Flutter」を検索し、インストールしてください。
FlutterをインストールするとDartは自動的にインストールされます。
■デバイスの警告
デバイスが接続されていないという警告なので、
実機を繋ぐか、エミュレータを起動することで解決できます。
エミュレータの設定については、下記を参考にしてもらえればと思います。
Androidエミュレータの設定
これで全て解決したので環境構築は終わりです。
Hello Worldを表示してみる
最初に解凍したフォルダに、examplesというフォルダがあり、
いくつかサンプルが用意されています。
今回はその中の「hello_world」を動かしてみます。
実行したいプロジェクトフォルダまで移動し、runコマンドを実行するだけです。
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cd flutter\examples\hello_world
flutter run
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起動できました!
とりあえず、無事に環境構築と動作確認が完了したので、
これから実際にプログラムを書いていこうと思います。