4月に入り、昼間はコートがいらないほどの暖かい気候になりましたね。
春と言えばお花見・ピクニック・BBQと楽しいイベントを行うにはぴったりの季節で、個人的には好きな時期ですが、花粉症の方には辛いですよね。
そこで、今回の「産業医の先生に聞いてみました」では症状が辛い方へ、少しでも楽になってもらいたいという想いを込めて、「花粉症」のメカニズムや症状を軽減させる方法を聞いてみました。
「花粉症ではない」という方も知っておいた方が良い情報がありますので、ぜひ最後までご覧ください。
花粉症とは?
花粉症は「アレルギー性鼻炎」の一種であるということをご存知ですか?アレルギー性鼻炎の中でも花粉に対して過剰にアレルギー反応を示す症状の事を「花粉症」と言います。
主なアレルギー原因物質(アレルゲン)
カビ、ダニ、ホコリ(ハウスダスト)、ペットの毛、花粉など
アレルギー性鼻炎のメカニズム
*「排除する」と判断しないとアレルギー性鼻炎にはなりません
・鼻水や涙で洗い流す
・鼻づまりで防御する
産業医の先生曰く、衛生環境があまり良くなかった時代は、身体がその他たくさんのウィルスを「排除しよう」と戦っていたので、花粉やハウスダストには過剰に反応しなかったそうです。昔と比較すると花粉症の患者数は年々増えているそうですよ。
花粉症の症状を軽減させるには?
花粉症の方はよくご存知だと思いますが、マスクやゴーグルの着用はもちろん、毛羽立ちのある服は着ない、髪が長い方は結ぶなど、体内に花粉を取り込まないようにすることが症状を軽減させる一番の方法です。
また、帰宅したらうがい・手洗いをする、顔や髪を洗うなど付着した花粉を洗い流すことも重要です。(当たり前と言われそうですね。焦)なお、花粉症を治す薬は今のところありませんので、花粉症は完治しません。症状を軽減させる薬を飲むことで重症化を防ぐことができますので、花粉が飛び始める1月頃より薬を飲むのが良いそうですよ。
ちなみに、産業医の先生も昔はひどい花粉症だったようですが、ある方法で症状が緩和したそうです。
それは、【減感作療法】と言うもので、治療用のアレルゲンエキスを非常に薄い濃度で1年くらいかけて少しずつ体内に投与し、身体に「このアレルゲンは排除する必要はないよ」と認識させる治療法です。根気良く治療を行う必要がありますので、大変かと思いますが、長期的な症状緩和が期待できますので、オススメです!
数十年前にこの治療を受けた産業医の先生は、今でもほとんど花粉症の症状が出ていないそうです。
花粉症にならないための予防法は?
「予防法はありません!!!」
今は何ともなくても、この先花粉症にならないという保証はありません。
年齢や食生活、育った環境(山育ち・都会育ち)など関係なく、ある日、突然発症するそうですので、気持ちの準備が必要ですね。