暖冬と言われていた今年の冬ですが、年が明けて急激に寒くなりましたね。

今シーズンは例年より「インフルエンザ」「ノロウィルス」の流行が少し遅れましたが、ついにやってきた本格的な冬の寒さから、インフルエンザの流行が一気に広がっています。

そこで今月は「インフルエンザに感染したときの対応」について産業医の先生に聞いてみました。ちゃんとインフルエンザの予防法も聞いてきましたよ。

 

インフルエンザと風邪の違い

冬の時期に突然38度以上の高熱が出た、身体の節々が痛くなったなど、全身症状が「突然」出たらインフルエンザを疑いましょう。

 icon-check インフルエンザの特徴

1. 常にマイナーチェンジしている

インフルエンザウィルスは常にマイナーチェンジを行っています。「予防接種を受けたのにインフルエンザにかかった」なんてこと聞いたことありませんか?体内でできた抗体と感染したウィルスの型が若干違った場合に起きることがあります。

それなら予防接種を受ける意味がない?と思いそうですが、そんなことはありません。予防接種はあらかじめマイナーチェンジを予測して作られていますので、重症化を防ぐ意味でも受けておいた方が良いのは確かです。 

 

2. 人の体内で増殖する

インフルエンザウィルスは菌と違い、空気中では増殖せず人の体内で増殖します。

体内にウィルスを入れないようにすることが予防につながります。

 

インフルエンザに感染したときの対応

インフルエンザかな?と思ったら、まず病院に行きましょう。

発症後48時間以内抗インフルエンザ薬を飲むとウィルスの増殖を抑えてくれるので、比較的早く熱が下がり、楽になります。もし時間内に抗インフルエンザ薬を飲まなかったら???

安心してください!あなたの身体の免疫力がウィルスと戦ってくれます。

 icon-check 免疫力を高めるには?

 icon-caret-right 安静にする/よく休む(体力を消耗させない)
 icon-caret-right 食欲があれば消化に良いものを食べる/食欲がない時は無理して食べない
 icon-caret-right 水分をしっかりとる
 icon-caret-right 身体を暖かくする

なお、入浴は身体を暖めてくれますが、体力を消耗させてしまうので辛い時は控えましょう。

また、インフルエンザウィルスは感染力が強いので、熱が下がっても他の人にうつさないよう気をつけましょう。インフルエンザと診断されたら「5日間の出勤停止・熱が下がってからも2日は出勤停止」です。

もし、出勤停止になったらお客様にご迷惑をおかけしてしまいますよね。インフルエンザに感染しないよう、しっかり予防しましょう。

 

インフルエンザの予防法

産業医の先生がオススメする予防法は「うがい・手洗い」です。何ともベーシックですが、ある点に気をつけることが大きな予防につながるとか。では、ここで問題です。  

 icon-asterisk 正解は最後をご覧ください。

Q1.うがいをする際に気をつけるべきことは次の3つのうちどれでしょう?

①必ずうがい薬(イソジン)でうがいをする
②よく口の中をゆすいでからうがいをする
③体温程度のぬるま湯でうがいをする

Q2.手洗いをする際に気をつけるべきことは次の3つのうちどれでしょう?

①必ず石鹸で手を洗う
②手首・爪の間・親指の箇所を忘れずに丁寧に洗う
③体温程度のぬるま湯で手を洗う

 

正解はQ1、Q2ともに「②」が正解です。「よく口の中をゆすいでからうがいをする」、「手首・爪の間・親指の箇所を忘れずに丁寧に洗う」ことは意外と行っていない人が多く、気を付けるべきポイントです。

うがい・手洗いはうがい薬や石鹸を使っても、使わなくてもあまり違いはありません。丁寧に行うことが重要です。

 

あと1ヶ月ほどで春を迎えます。暖かい時期がやってくるまでうがい・手洗いをバッチリ行って、残りの冬を健康に過ごしましょう!!

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